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『もやもやとした時期』

RCHOPの治療を終え画像検診すると1cm以下の影が残りました。
「大きな腫瘍を治療するとそのカスが残る場合があるので様子を見ましょう」
消えたわけじゃない
追加の治療もない
「もやもや」とした物を
引きずって社会復帰しました。

残った1cmの影を消そうと毎日の生活に人参ジュースや玄米菜食を取り入れ
個人輸入の中国医薬も試しました。
分子食物学、オメガ3、ポリフェノールにファイトケミカル、CoQ10、アミノキレート、ワケワカメ・・
ネットや書籍でいろんな資料も見ました。
リンパ腫を通してリンパ腫の事、身体の事、薬の事、・・・一番勉強した頃です。

実は入院中にもある事実に気が付いてました。
例えばあるデータで生存率50%って出てるとします。(あくまでも例です)
これは私の身体が半分生き残るって事ではありません。
10人のうち5人って事で・・・
と言うことは、

私から見ると
その5人に入れるか弾かれるか、
勝つか負けるか、
白か黒かって話です。
その数字が10%であれ、70%であれ、同じ理屈ですね。

「そーか、勝つか負けるかなんだ」って
「じゃあ勝つにはせめて気持ちの上では負けてちゃいけないんだ」
「そーか身体は病んでも気持ちまで病む必要はないんだ」って。
病気と向き合うまでに時間が掛かりました。

しかし病気に対する、考え方や受け止め方、向き合い方は、人それぞれですね。
偉そうに書いてますが今でも悪い数字を見ると凹んでしまいます。


主治医も替わって、RCHOP治療一年後に(2004年夏)画像検診を受けると、
な、な、なんと新しい所に再燃してました。

生活の改善で完治する、寛解する、とは思ってませんでしたが、一年でしかも新しい所に。
がっくりです。
主治医と相談の上、経過観察を選択しました。
私にとって再燃中のリンパ腫は「白く大きく重い影」でした。

その後2005年12月に足が浮腫んだ事で再燃治療を受ける事を決心しました。
この時は「すわ悪性転化か」と主治医を慌てさせました。
結果濾胞性で成長?が進んだだけでした。
具体的な治療法や日程を話し合いました。
(この病気の特徴で時間的に悩む余裕があります。こんな事で悩みたくはありませんが)
私の希望は「完治、完全寛解」
主治医の提案は「強い治療」
(この時ブログを始めました)

この「強い治療」とは移植の事で
中途半端な化学治療で完治しない場合は
むしろガン細胞に耐性を付ける恐れがあるとの説明でした。
再燃治療は完治を目指して大量抗ガン剤自己移植の方針で臨む事にしました。

仕事の都合やガンの成長具合を見て、
再燃治療を始めたのは年も明けて夏も近い6月になってました。
by oitya-n | 2010-12-01 18:00